横浜ビー・コルセアーズは、神奈川県横浜市をホームタウンとするプロバスケットボールチームです。B.LEAGUE B1に所属し、その熱い戦いを繰り広げています。チーム名の「ビー・コルセアーズ」は、バスケットボールの頭文字「B」と、英語で「海賊」を意味する「CORSAIRS(コルセアーズ)」を組み合わせたもので、「横浜の海賊たち」を意味します。また、蜜蜂(Bee)のようにチーム一丸となって戦う姿勢も込められており、地域のシンボルとして、そしてバスケットボールの魅力を伝える存在として、多くのファンに愛されています。
地域密着を掲げ、横浜市民、ひいては神奈川県民の誇りとなるチームを目指して活動を展開。ホームゲームでは、選手たちの躍動するプレーはもちろんのこと、チアリーダー「B-ROSE」の華やかなパフォーマンスや、マスコット「コルス」の愛らしい姿、そして会場全体を包み込むブースター(ファン)の熱い声援が一体となり、最高のエンターテインメント空間を創り出しています。
横浜ビー・コルセアーズの歴史は、2010年にbjリーグに参入したことから始まります。神奈川県初のプロバスケットボールチームとして誕生し、創設当初から多くの期待を背負ってきました。そして、わずか3シーズン目の2012-13シーズンには、その実力を開花させ、bjリーグの頂点に立つという快挙を達成。横浜の地で、プロバスケットボールの歴史に輝かしい一ページを刻みました。
その後、日本のバスケットボール界は大きな転換期を迎えます。2016年、NBLとbjリーグが統合し、新たなプロバスケットボールリーグ「B.LEAGUE」が発足。横浜ビー・コルセアーズは、そのB.LEAGUEのトップカテゴリーであるB1リーグに参入を果たしました。B1リーグは、全国の強豪チームがひしめき合う最高峰の舞台です。ビー・コルセアーズは、この厳しいリーグで戦い抜き、B1残留を果たすたびに、チームとしての成長と深化を遂げてきました。
B.LEAGUE参入後は、試行錯誤を繰り返しながらも、常に上位進出を目指し、チーム力を向上させてきました。特に近年では、若手選手の台頭やベテラン選手の経験が融合し、戦術面でも多様なスタイルを確立。リーグ全体で注目される存在へと成長しています。ホームアリーナは横浜国際プールを中心に、トッケイセキュリティ平塚総合体育館など県内各地で開催されるほか、近年では横浜アリーナのような大規模会場での開催も行い、より多くのファンにプロバスケットボール観戦の機会を提供しています。
横浜ビー・コルセアーズは、「地域に愛され、地域と共に成長するクラブ」という理念を掲げ、多岐にわたる地域貢献活動を展開しています。その中心となるのが、地域社会貢献活動「BEESPO(ビースポ)」です。
このような地域密着型の活動は、チームと地域社会との絆を深め、多くの市民が「ビーコル」を自分たちのチームとして認識するきっかけとなっています。また、横浜ビー・コルセアーズの魅力の一つは、その熱狂的なファン文化にあります。「ビーコルブースター」と呼ばれるファンたちは、ホームゲームはもちろん、アウェイゲームにも駆けつけ、選手たちに力強い声援を送ります。会場では、統一感のある手拍子やコール、応援歌が響き渡り、チームを鼓舞する重要な要素となっています。
横浜ビー・コルセアーズのプレースタイルは、シーズンや指揮を執るヘッドコーチによって変化しますが、近年では、攻守にわたるアグレッシブな姿勢が特徴として挙げられます。スピーディーなトランジション(攻守の切り替え)からの得点や、フィジカルを生かした強固なディフェンスで相手にプレッシャーをかける展開が多く見られます。日本人選手と外国籍選手の連携も重要な要素であり、それぞれの強みを最大限に活かしたチームバスケットを展開しています。
チームを牽引する選手たちは、ビー・コルセアーズの躍進に欠かせない存在です。例えば、リーグトップクラスのスピードとパスセンスでゲームをコントロールするガード、河村勇輝選手は、その活躍で日本代表にも選出され、日本バスケットボール界を代表する選手の一人となっています。また、キング開選手のような若手選手の台頭や、経験豊富なアキ・チェンバース選手のようなベテラン選手の存在も、チームの安定感と深みをもたらしています。彼らの個々のスキルとチームワークが融合することで、横浜ビー・コルセアーズは常にB1リーグのトップレベルで戦い続けています。
過去には、チーム創設期からチームを支え、長く活躍した山田謙治選手や蒲谷正之選手のような功労者も多数おり、彼らが築き上げてきた歴史と魂は、現在の選手たちにも脈々と受け継がれています。
横浜ビー・コルセアーズのホームゲームは、単なるスポーツ観戦以上の体験を提供します。会場に一歩足を踏み入れれば、そこは熱気と興奮に満ちたエンターテインメント空間です。
チケットは、公式ウェブサイトや各種プレイガイドで購入可能です。初めての方も、リピーターの方も、ぜひ一度会場に足を運び、横浜ビー・コルセアーズの熱い戦いと、ブースターが織りなす一体感を体感してください。アリーナで選手たちと共に喜び、時には悔しさを分かち合う経験は、きっと忘れられない思い出となるでしょう。
B.LEAGUEは、2026-27シーズンから新たなトップリーグ「B.PREMIER」の発足を目指しており、横浜ビー・コルセアーズもその参入に向けて動き出しています。B.PREMIERへの参入には、入場者数、売上高、そしてアリーナ基準など、非常に厳しい条件が設けられています。これらの基準をクリアし、より魅力的なチーム、より素晴らしい観戦体験を提供するために、チームは日々努力を重ねています。
B.PREMIER参入は、チームのさらなる成長を促すだけでなく、横浜市、神奈川県におけるバスケットボール文化の発展にも大きく寄与します。大型アリーナでの開催を増やし、エンターテインメント性を高めることで、これまでバスケットボールに馴染みがなかった層にもアプローチし、より多くの人々を魅了することを目指しています。
横浜ビー・コルセアーズは、これからも「横浜」の名を背負い、地域に根差した活動を続けながら、B.LEAGUEの頂点、そしてB.PREMIERでの活躍を目指します。選手、スタッフ、ブースター、そして地域社会が一丸となって、横浜ビー・コルセアーズの新たな歴史を創造していくことでしょう。
未来に向けて進化し続ける横浜ビー・コルセアーズから目が離せません。プロバスケットボールを通じて、地域に活力と感動を届け続ける彼らの挑戦は、これからも続いていきます。